自己愛性パーソナリティ障害について書いてみます。
というのも、以前購入しましたこちらの本
「心のお医者さんに聞いてみよう 自己愛性パーソナリティ障害 正しい理解と治療法(市橋 秀夫 著)」を読んでいろいろと感じたり思ったりした事があったたため、それについて書いていきます。今の世悩んでいる方多そうに感じましたため。
※なお、私は専門家ではないことと、あくまで記載しているのは本の内容のほんの一部のことになりますため、ご了承いただければと。詳細気になりましたかたは、本のご購入をおすすめします。
※該当の障害を持つ方の事を、この記事では「対象者」と以後記載しています
自己愛性パーソナリティ障害の人は、理想の自分と、とりえのない自分の2つしかない
この本の重要部分になるかと。
「できる自分」も「できない自分」も合わせたもの(本の中では等身大の自分と記載)が対象者のの脳内にない。
そうなると、「できる自分」が崩れた時に、一気にどん底に落ちてしまうため、非常に精神的に不安定になってしまう。ハンターハンターでいうならば、「絶」状態。
何かに挑戦しようにも、失敗→どん底 になってしまうため、挑戦することができず不戦敗を選ぶようになってしまう。
普通の人は、「できることもあれば」「できないこともある」いわゆる基本の自分が脳内にある。
(どん底の自分も定義としてはあるが、滅多にこっちに落ちることはない)
基本の自分の状態から、理想の自分へ近づくために挑戦ができる。失敗しても、基本の自分に戻るだけ。
(かつ、失敗しても、経験を得られる分前よりもパワーアップする)
ところが、今回の対象者の方は、この「基本の自分」が存在しない。そのため、理想の自分からすこしでも外れると、どん底状態の自分までまっさかさまになってしまう。
そのため、新しいことへの挑戦もできなくなる(挑戦に失敗した時点で、どん底に一直線)。
以下は自分の想像になります。
・人と話す時に精神力を消費する
・複数人と話す時、喋れなくなる
なども、「相手から見て理想の自分」を脳内に作成して、それを使用して会話するからなのかなと。相手が1人の場合はまだなんとかなっても、複数人では脳がオーバーヒートするので会話できなくなるのも当然に感じます。
「相手にとって理想の自分・もしくは相手にとってダメダメな自分」を脳内に作成して、それを使用して会話する。そのため、多大なエネルギーを消費する。また、本当に自分と「会話」しているわけではなくなってしまう。
多人数と話すときは、相手が多数なため、「相手にとって理想の自分・相手にとってダメダメな自分」を作成することができない。そのため、脳がオーバーヒートする。
この状態、有名ゲームのUNDERTALEで例えるならば、「ソウルがない状態」といえるのかも。
ネタバレにきをつけつつ
本当の意味で相手と会話しているわけではないということになるので、トラブルがおきやすいのも当然といえるのかも。
ちなみに、この「自己愛性パーソナリティ障害」、わりと人や記事によって書いてあることに差があるように見えます。
「相手の心がわからない」や「嘘を付く」などサイコパスの濃縮版のように欠かれている記事などもありますが、流石に全員が全員そんなことはないのではないかと。
いわゆる「スペシャル」というのはあくまで人から見た目なので、それを目指すのではなくユニークを目指すというお話。
スペシャルを目指すのでなく、自分のやりたい事をやっていくのが良いのかなと自分は思いました。
もちろん上記は、「等身大の自分」を認識できること前提になるでしょうが。
マンガで分かる心療内科・精神科in渋谷 第61回「ニートはナルシスト?」自己愛性パーソナリティ障害(人格障害)
別の方の記事ですが、いわゆる引きこもりもこの症例が関係している場合もありそうとのこと。一時期引きこもりが社会現象になったことを考えると、日本の教育に何か問題があったのですかね・・・?
自分がふりかえってみても、いわゆる「命の大切さの教育」というのは自分の時代にはなかった気がしますし、とかく「こうするならあなたに価値はある」みたいに誘導するものばかりで、「素のままのあなたにまず価値がありますよ」というのはなかった感。
なんにせよ、本人が困っていなければ単なる性格になるというのも、この問題の難しさ。
相手が家族の場合はこの症例は発症しないとのこと。なかなか複雑ですね。(妻・夫は別扱いになる・・・?)
そして、この症状で人間関係を損ねた場合、どう関係を回復していけば良いのかと思うと、途方にくれる話ではあり。
もし今の世の中が同症状を発生させやすくなっている場合は、発生を防ぐ対応が必要かも。
最後に繰り返しますが、今回の記事は
「心のお医者さんに聞いてみよう 自己愛性パーソナリティ障害 正しい理解と治療法(市橋 秀夫 著)」を読んで感じたことなどを記載した記事になります。本の方には治療方法、周りの対応方法など含めより詳しく記載ありますため、興味持たれました方は本の方をどうぞございます。